最速・最短・最安を求めて
CESLを卒業して私はCollege of Applied Sciences and Arts(応用科学技術学部)に入学したわけですが、そこにもアドバイザーという役職の大学職員がいます。
マコーウェンさんは年の頃は60代後半のとても品のある仕事のできそうな女性の方でした。
私はその方のオフィスによく通い色々と学士取得のための最速・最短・そして何より出費を抑える方法をオフィスに足繁く通い聞き出しました。
大学生活が初めての私は、自分で学期ごとに何を取ればスムーズに卒業できるのか、クラスを詰めすぎると負担になるし、減らしすぎても卒業が長引くという中でマコーウェンさんと相談して綿密な卒業計画の予定を立案しました。
これも1つのセンスで、予定組みの上手い生徒はクラスとクラスの休憩時間に余裕を持たせ、なおかつしっかりと単位を積み重ねることができます。
そしてクラス組みで忘れてはいけないのが、SIUCの誇る広大な敷地です。
通常はクラスと次のクラスの休憩に10分もあれば移動は可能ですが、10分では自転車を飛ばしてもぎりぎりアウトになる場合もあります。
そのあたりも計算に入れて学期ごとの予定を組まないといけませんので、新たな学期の始まりはとても頭を使います。
そしてアクセスの比較的良いロケーション、曜日や時間帯、そして誰が教鞭を振るうかによっても次学期のクラス登録が解禁になったと同時に人気のクラスはすぐに定員になってしまいます。
一種の競争ですが、これにもルールがあり、シニアと呼ばれる4年生から順番に登録できる日にちが割り当てられ、フレッシュマンと呼ばれる1年生はおよそ最後になります。
ダブルメジャー
PTA学科は先ほども述べたように2年制の学位取得で私はインターナショナルとしてアメリカで働くことはできません。
ということは何か4年制の学部にも籍を置き、ダブルメジャーと呼ばれる方法で、2学科を同時進行で単位取得を進める方法しかありませんでした。
これは通常の4年よりも時間がかかりますし、自分に必要なPTA学科だけの勉強に専念していればいいわけではありません。
そこでマコーウェンさんと相談してどの学科に籍を置けば、PTA学科との単位シェア(共通科目)も多く、さらにPTAと関係のある事を学ぶことができますかと尋ねました。
こういう時にアドバイザーの有り難さを実感します。
学科の選択
彼女は的確に2つの選択肢を私に提示してくれました。
まず1つ目は、アスレティックトレーニング学科です。
SIUCはこの分野でも有名で多くのトレーナーを輩出しています。
そして日本人の在籍も多く、同じ時期に2,3名の学生が在籍していました。
そしてもう一つは、ヘルスケアマネージメント学科です。
これは、どういう勉強をするの?とイメージが難しいですが、アメリカのヘルスケアについての法律・訴訟問題・マーケティング、アカウンティング、人材育成・開業戦略など幅広く多くのことを学びます。
そしてアスレティックトレーニング学科よりもPTA学科との共通科目も多かったです。
そこで私は2つの選択を迫られたわけですが、ゆくゆく日本に帰国した際にアメリカのヘルスケアのシステムを勉強できれば日本のそれと比較でき、それをはぁとふるグループに持ち帰りディスカッションもできるし取り入れることもできると考え、またセカンドキャリアも視野に入れると後者を選択することは私にとって比較的容易でした。
つづきは次回へ>>アメリカ留学 その19 アメリカでの学位や単位取得についてー後編ー
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