二刀流の大学生活
こうしてPTA学科とヘルスケアマネージメント学科の二刀流で私の大学生活が2009年から始まりました。
では最初から専門科目が学べるのかと言うと全くそうではなく、一般教養(Core Class)を約60単位取得しないといけません。
1セメスター(4ヶ月)で留学生の取得単位の平均は12単位(4クラス)から頑張っても15単位(5クラス)です。
これは英語読解能力・そして授業料の面から考えても妥当な単位だと言えます。そうなると一般教養を終えるだけでも4セメスターから5セメスター費やすことになります。
アンソロポロジー104
約2年間、あまり専門とは関係のない科目をひたすら取得するというのは26歳で一度社会人を経験した私にとってはモチベーションを維持するのがとても大変でした。
私が最初に取ったのはアンソロポロジー104という人類学です。
アウストラロピテクスや原人がアフリカ大陸を渡った人類の進化を学ぶのですが、これは本当にアメリカでPTAとして働くために必要だと言い聞かせながら黙々と色々な科目を受講したのを覚えています。
コミュニティカレッジの活用
この一般教養に関してですが、裏技というか多くの留学生が取る手段を1つ紹介しておきます。
費用の面で大きな違いがでるので参考にしていただければと思います。
それは、コミュニティカレッジの存在です。
アメリカではuniversityと言えばほぼ4年生の総合大学という認識で、collegeは2年生の短期大学に分類されます。
全ての国でこの認識が正しいとは限りませんのでご自分の留学先の国については一度お調べになることをお勧めします。
さて、アメリカではこのコミュニティカレッジでも一般教養を取得することが留学生でも可能です。
その一番の恩恵はやはり学費が比べものにならないくらい安いと言うことです。
例として私の場合、SIUで1セメスター(4ヶ月)12単位の登録をしたとするとその学費は2009年当時で約90万円です。
今はますますインターナショナルの学費は高くなる傾向で、それに円安の影響もありその学費は相当なものとなります。
しかし上手くアメリカのコミュニティカレッジを利用すれば学籍を4年生大学に置きながら必要な科目のみそのコミュニティカレッジで取得することもでき、その費用は約3分の1に抑えることができました。
コミュニティカレッジを利用する際の注意点
学籍を大学に置いてコミュニティカレッジで科目を取得する場合は、I-20をそのコミュニティカレッジで発行してもらうなどの手続きは必要ですが、その手続きは渡米する際のものよりも簡単で学部のアドバイザーやインターナショナルオフィスのサポートセンターなどでサポートしてくれますのでその手間を考えてもコミュニティカレッジでまず一般教養を取得することをお勧めします。
しかし一つ覚えておかなければいけないことは、自分が最後に卒業したい大学、私の場合はSIUCですがここでの最低取得単位数が決められていますので、安いからと言って卒業に必要な単位を全てコミュニティカレッジで取得することはできませんし、もしその規定単位数をSIUCで取得してない場合はそこでの卒業を認められません。
このあたりについてもアドバイザーの助言やサポートが活きてくるわけです。
私たち留学生にとって右も左も分からないアメリカの大学でこのアドバイザーの存在は想像以上に大きなものだと言えます。
つづきは次回へ>>アメリカ留学 その20 PTAのカリキュラムについて
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