スピーチコミュニケーション
ここで少しPTAとしてのカリキュラムについて紹介したいと思います。
2年間の修学において約70単位+α実習を含めた単位を取得して国家試験へと挑みます。
秋学期からのスタートで春、次年度の秋、そして春を終えて夏に臨床実習といった流れです。
日本の専門学校で勉強したような科目がずらっと並んでいましたが、一科目だけとても印象に残っている科目があります。
それはスピーチコミュニケーションというクラスです。
これはPTA学部において必須科目なのです。
ヘルスケア業界の課題
最初はピンとこなかったのですが、このクラスでは勿論、人と人とのコミュニケーションの方法を学ぶのですが、それと同時にクラスを通して5つのプレゼンテーションを生徒の前で実施しなければいけませんでした。
そのプレゼンテーションの方法、戦略の立て方、聴講者の惹き寄せ方、構成などあらゆるものを学び、時には即興でテーマを決められ生徒の前でスピーチしなければいけません。
これは正直きつかったです。
英語のハンディキャップと今までプレゼンテーションを勉学として学んでこなかったのでまるで基礎がありませんでした。
しかし、アメリカ人の人前での堂々としたスピーチや人を魅了するプレゼンテーション能力はこういったところからしっかりと培われているのだと分かりました。
そしてそれはヘルスケア業界の苦手な部分であって、特に日本で臨床をしていた時も人前でケースカンファレンスをする、人前で発表をするとその質を問われることを多々経験しました。
日本の養成学校においても専門科目の勉強以前にこういった科目を必須科目にして世界でも堂々と自分たちの意見を主張できる方法論を持った学生をはぐくむこともこれから必要ではないのかなと感じています。
想いのこもった授業
そんなPTAのカリキュラムですが、Hands On(実践的)な授業の進め方が印象的で、それはたくさんの臨床でのシナリオを想定した治療手技の選択、立ち居振る舞い、コミュニケーションなど教科書レベルの勉強、もしくは臨床実習に受かるための勉強ではなく、2年後私たちがしっかりと臨床で働ける力をつけて欲しいという教授達の想いがこもった授業でした。
だから、飽きのこない、そして時には頭が真っ白になるような経験をして、そこで過ごした2年間は毎日がスリリングでそして充実していました。
この2年が過ぎる頃に意識しないといけない最大の難関は国家試験です。
日本の専門学校でもうこのしんどさは二度と経験しないと誓って9年目を迎えた日の出来事です。
友人達と過去問を数千問解いて何度も何度も来るべきテストに備えました。
そんな国家試験でもちょっとした奇跡もありつつまた次回以降でお話させていただきたいと思います。
つづきは次回へ>>アメリカ留学 その21 PTAのインターンシップー前編ー
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