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アメリカ留学 その21 PTAのインターンシップー前編ー

留学録

日本とアメリカの教育の違い

日本でも理学療法カリキュラムの中に見学・評価・臨床実習というものが盛り込まれています。

それはアメリカでも同様ですが、見学・評価・臨床という分類ではなく、全ての実習はハンズオン(実践的な)実習といった感じです。

それは、日本とアメリカの教育の違いなのかもしれませんが、私が双方の実習を経験して感じた率直な印象は、アメリカのPTAの学生は実務慣れをしており即戦力として入職後からすぐに働くことができると感じました。

あくまで私の経験の中で、教育アプローチの違いや実習のスタンスの違いを総合的に解釈した結果の結論です。

2年制のプログラムのメリット・デメリット

私の学校の場合は、大学敷地内にヘルスケアセンターがあり、その中にスポーツメディスン・フィジカルセラピーというクリニックがありました。

1年生の後期は決められた時間(単位)をクリニックで実習として過ごし、問診や物理療法のセッティング、カルテ記載、治療アシスタントなど徐々にクライアントに接する時間を増やす実習が開始されます。

1年生の後期でもうそこまで?

と驚くこともありましたが、実習のための実習ではなく、そこでも私たち学生が現場に出た時にいかにして働けるかをイメージした実習となっていました。

PTAプログラムが2年制のプログラムなのであまりゆっくり実習していても間に合わないという事もありますが、やはり日本で私が経験した見学実習やまた評価実習よりも実務に沿ったものでした。

その後、2年生の後期では実際に地域の病院に出向きそこで1セメスター(4ヶ月)の中でまた決められた実習時間をこなします。

私の場合は、カーボンデールの中心に位置するメモリアルホスピタルという病院のICUとPCUユニットで超急性期の患者様の対応をさせていただきました。

またもやテレビで見た世界

初めてアメリカの大学以外の医療現場に足を踏み入れた訳ですが、これもまた映画やTVさながらの光景が目の前に繰り広げられていました。

特にICUユニットではたくさんのコードやモニターを装着された患者様のリハビリを行うのでスーパーバイザーの一言一句聞き逃さず、必死にリハビリをしたことを覚えています。

その頃にはいつしか英語も自然に聞き取れるようになっており、高齢者の患者様とも日常会話を交えながらリハビリを行えている自分がいました。

ここまでたどり着くのに3年、しかし日によっては英語が完全にシャットダウンされる日や、逆に流暢に言葉があふれ出る日など安定感はまだありませんでした。

また、しっかりとした医学用語などは知識もあり聞き取れるのですが、例えば少し前に屈みながら体重を預けてくださいとか、あまり杖に寄りかからず歩いてくださいなど細かな指示を英語ですることがとても難しく、スーパーバイザーが患者様を対応する時に必死にメモを取ったり、終わってから表現の仕方を聞いたりしていました。

つづきは次回へ>>アメリカ留学 その22 PTAのインターンシップー後編ー

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