最初の任務
永遠のような2時間の車移動でようやく大学のあるカーボンデールという町に到着しました。
まずここで真っ先にしないといけないことは大学の中にあるCESLのオフィスを探し出し、そこで無事にたどり着きましたという報告と入学日やCESLの簡単なオリエンテーション、そして書類関係の手続きです。
大きな荷物を抱えたまま大学のキャンパス地図を眺めていましたが、SIUCは州立大学で総合学部の大きな大学です。
日本の大学のキャンパスの規模とは比べものにならない広大な敷地で、大学所有の飛行場なども有しておりアメリカンフットボールのチームは大学の自家用機で遠征に行くといった桁違いのスケールです。
英語もままならない私はどこに行けばよいのか分からず途方にくれていましたが、一人の学生が声をかけてくれて私をCESLのオフィスまで案内してくれました。
初めてアメリカで人の優しさに触れた瞬間でした。
住むところを決めていない
しかし簡単に想像がつくと思いますが、英語が話せない私はオフィスでアメリカ人に色々と言われ、書類の説明、オリエンテーションなど受けていますが、私は分からない、向こうも何か違うなといった微妙な空気の中でただ機械的に手続きが過ぎていきました。
それで業を煮やしたのか大学に在籍している一人の日本人学生を呼んでくれて、彼が私の手続きのサポートや通訳をしてくれました。
彼は、手続き後に親切に住む場所まで送ってくれると言ってくれましたが、住むところを決めていない私はどこへ送ってもらったらよいのか分からず、正直に住むところは決めていませんと伝えました。
一瞬驚いた様子でしたが、それじゃ自分の住んでいるアパートに空き部屋があるかもしれないから一緒に行ってみようということでアパートを訪ねると運良く空き部屋が残っていました。
その場で即入居、何ともアメリカらしい生活のスタートだと感じました。
シャワー・トイレは横の部屋の住人と共有、キッチンは一階にある共同キッチン、小さなベッドと電気を食いそうな大きな冷蔵庫が粗雑に置かれた小さな部屋で私のアメリカ生活は幕を開けました。
つづきは次回へ>>アメリカ留学 その10 生活の始まり
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