米国総領事館で行われる面接
アメリカ行きを決断してからも多くの壁が目の前に立ちはだかり、その度に道が閉ざされかけては開いての繰り返しでした。
そのような日常から学ぶことが多く既に留学が始まっていたと、今となっては思います。
奇跡的な出会いで母校の教授にアメリカ留学の手助けをしていただき、無事に英語版の成績証明書や卒業証明書、そして学校長からの推薦状を作成していただきました。
また、ビザの発給に関しても米国総領事館のサイトを確認して必要書類を揃えて公式のウェブサイトで面接の予約を取りました。面接当日は、何を聞かれるのかとても緊張していましたが、英語が全くできなかった私でも何とか受け答えできる程度の質問でしたのでこれから面接を控えている方も大丈夫ではないでしょうか。
なお、米国総領事館では『アメリカ留学説明会』も実施しているようですので、志望校選択、出願、奨学金、学生ビザ、渡米準備など詳細な情報を入手したい方は一度参加されてもよいのではないかと思います。
SIUCに関する事前準備
さて、私の留学したSIUCの年間スケジュールは大きく分けてFall semester(秋学期 8月下旬から12月中旬)とSpring semester(春学期 1月初旬から5月中旬)の二つに分けられます(詳しい大学のスケジュールはまた別項で述べさせていただきます)。
各州や大学によってその開始時期、終了時期に差はありますが、秋・春学期開始前の7月や12月はアメリカ総領事館での面接予約も多く、混雑が予想されますので早めの手続きをお勧めします。
面談終了後ビザ発給の可否について領事から説明があり、問題なければその後約1から2週間程でビザ付きのパスポートが届きますと領事館の方から伝えられましたが、これも繁忙期ではやや遅くなることも見越した早めの行動が必要になってくると思われます。
これで晴れて私にとっては留学手続きが完了し、アメリカの語学学校側にとっては受け入れ準備が完了し、後はあなたの渡米を待っていますとう状態になります。
何かを得るための覚悟
この全ての手続きが終われば一安心ですが、後は日に日に迫る渡米日とのにらめっことなります。
お世話になった方々への報告、友人達との壮行会、退職、職場スタッフとの送別会など一気に色々なイベントが重なります。
そこでまた多くの方々の中での自分の立ち位置、そして支えられてきたことの有り難さを実感する時間となります。
こんなに別れを惜しみ、涙を流して送り出してくれる友人・家族・同僚の姿を見ていると確かにそこに自分の存在意義があったのだと実感でき、ただ率直にこの人たちとずっと一緒に居たいと感じました。
その時間は居心地の良いもので、一瞬アメリカに留学することを躊躇したのを覚えています。
その時にはじめて自分の日常で犠牲にしなければいけないものが何かということが明確に分かったように思います。
しかし、覚悟を持って決断したことには変わりありません。
母方の祖父も直接ではないですが私の母に「一度乗りかかった船は最後まで下ろさせるな。」と言っていたと後に母から聞きました。
それは私に対してかもしれませんが、それを支える母や家族に対しても全力でサポートしなさいという言葉であったように感じます。
行動を起こすことに犠牲は付きものであること、また新天地で新たな人との繋がりが持てることを心に言い聞かせて、再度自分の気持ちを奮い立たせました。
つづきは次回へ>>アメリカ留学 その6 いよいよ、旅立ち
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